2008年11月25日

今週金曜日テレビ放映の予定です。



みなさまいかがお過ごしでしょうか。

4月より、祇園まり菊本店スタッフとなりました金上綾香と申します。


まり菊を通して出会う方々に、沢山の事を
教えていただき日々、勉強させていただいております。
 
さて、私よりみな様へ初めてお伝えさせて頂きますのが、
10月より始まりました先斗町ビストロらんまん様とのコラボ企画
「京美人養成ランチ」が今週金曜日、MBSの午後の人気番組

「ちちんぷいぷい」さんでご紹介していただく事になりそうです。


「週末ウォーカー」というコーナーを通して、
八木アナウンサーがまり菊本店へ訪ねて下さります。

本店の雰囲気や当店の商品の良さを
感じていただけましたら嬉しい限りでございます。


実際にまり菊スクワランオイルとまり菊石けんを体験していただくので
今からまり菊石けんの泡作りに気合が入ります。

今回ご紹介いたしますコラボ企画は当初より
大変ご好評いただき
多くの方々にご来店いただきました。

「とても美味しかった。」
「おなかいっぱいです。」

というお声をいただき、お昼間からお顔を赤くされている方もいらしたり、
満足していただいてると私どもスタッフも嬉しい限りでございます。

ヘルシーな食材でありながらも、満足できるイタリアンのランチ
12月末までのプランとなりますので、ぜひ皆様も堪能して下さいませ。

また、和食でも同じコラボ企画を行っておりますので
よければ、こちらからご覧ください。




それでは、今後ともよろしくお願いいたします。
何かご不明な点がございましたら何時でも当店金上までお問い合わせください。



まり菊本店
金上綾香  


2008年11月18日

お火焚き祭



11月になると、
京都の多くの神社で
「お火焚き祭」が行われます。
冬の到来を告げる行事で
秋の豊作への感謝も込められた古来からの儀式。
「冬祭り」とも呼ばれます。

参拝者が名前を記したヘギや串を社前にて焚き上げ、
家内安全・無病息災・商売繁盛を祈願するお祭です。
例えば……
全国有数のスケールを誇る伏見稲荷大社では
数10万本もの火焚串が焚き上げられ、
城南宮では「浦安の舞」が奉納され、
広隆寺では本尊聖徳太子像や秘仏薬師如来像が開帳。
平岡八幡宮では、御神酒や饅頭などが配られます。

花街でも、歌舞練場前や神社などで
お火焚きを行うところがあります。
お茶屋、芸舞妓などの関係者が
願いごとを書いた護摩木を焚き
諸願成就を祈るのです。
残念ながら、祇園甲部では行われませんが、
宮川町、上七軒、先斗町、祇園東で
見ることができるようです。

お火焚きの最後にくべるお供えの蜜柑を食べると
風邪を引かない、風邪が治るとも云われています。

今でも、
火を扱う古い商家……
例えば、染物屋や造り酒屋、お風呂屋などでは、
霜月のそれぞれ決まった日に、
お釜やはしりもと(台所)を清め、
竃の上にお不動さん(不動尊)の祭壇を拵え、
お供え物をし、お火焚きをするのだとか。

家族や店の働き手、各自の願いごとを記した護摩木を
祭壇前に井桁に組み上げて
「日にち、おかげをこうむりまして、
おおきにありがとうさんです」と、
火を点けた家長が手を叩き、お礼を唱えます。
護摩木が火の粉を散らしながら勢いよく燃え上がる様は
さぞかし神秘的でもあり、暖かな風景だったことでしょう。

皆様なら、どんな願いごとをされますか?


                   秘書 涼子  


2008年11月11日

京ことばレッスン③「はんなり」



「おおきに」の次に
有名な京ことばといっても過言ではない
「はんなり」。

芸舞妓が女紅場で誓うという
「美しく優しく」といった意味です。
「上品な華やかさ」と解釈すれば
何かと分かりやすいかもしれません。

もとは世阿弥の世界から生まれた言葉で
「はな(花)あり」の略語と言われ
「秘すれば花なり」という
品のある見栄えを表しているのだとか。

これでもか!といった派手さは
煙たがられますし、粋ではありません。
かといって、地味すぎでもいけない。
栄えあるように、でもほどよく。
なかなかに難しいことです。

和を表現するとき、
そして祇園を語るとき、
「はんなり」ほど一語で的確な
言葉は他にありません。

祇園の名妓たちの「はんなり」した着こなし。
はんなりした巽橋付近を
彼女たちが通り過ぎるだけで
はんなりした雰囲気が漂います。

わたくしをはじめ
まり菊スタッフ一同も
「はんなり」した素敵な女性であることを
日々、心がけている次第です。


                  秘書 涼子


  


2008年11月04日

「かにかくに祭」



毎年11月8日に行われる「かにかくに祭」。
祇園を愛した歌人・吉井勇を偲び
白川巽橋畔の歌碑に
芸舞妓たちが菊花を献花します。

この歌碑、
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
「かにかくに
 祇園は恋し
 寝る時も
 枕の下を
 水の流るる」
と刻まれています。
その歌が、「かにかくに祭」と
名づけられた由来でもあります。

11月8日は、この歌碑が建立された日。
昭和30年、吉井の古希(70歳)を祝ってのこと。
発起人は、彼と親交が深かった
谷崎潤一郎や堂本印象、湯川秀樹ら。
ちなみに、吉井勇は東京生まれで
北原白秋らとともに活躍した歌人です。
歌が詠まれたお茶屋「大友」は
白川に張り出して建てられていて、
床の下を川が流れていたそうです。
歌碑は、その「大友」跡に建てられています。

当日は、お茶やお蕎麦の席が設けられ
芸舞妓の接待も行われます。
秋晴れの高い空の下
芸舞妓たちが菊の花を手向ける姿は
華やかでもあり、しっとりと情緒に溢れ
一見の価値ありな風景です。


                  秘書 涼子