2009年03月11日
京都以外の「花街」とは
日々、祇園という花街の中で
お仕事をさせていただいていると
芸舞妓さんも、京ことばも
日常になってまいります。
とはいえ、よそさんから見たら
それこそが京都らしさの一端。
京都ならではの魅力のひとつだと
思われていることも事実です。
ですが、花街はなにも
京都に限ったことではありません。
個人的には金沢茶屋町の風情は
しっとりしていて艶やかだと思います。
江戸時代から、大阪・東京という
日本の二大都市にも
京都に並ぶ有名な花街があり、
明治を経て、昭和半ばまでは
隆盛を誇っていたようです。
最盛期頃には、
大阪では、曽根崎(現北新地)をはじめ
計7ヵ所で約5300人
東京では、柳橋や新橋など
計33ヵ所に焼く7500人の芸者がいましたが、
昭和40年以降、急速に減少していきます。
どうやら最近では、
大阪の南地(ミナミ)と北新地を合わせて
20~30名ほどまでになっているとか。
温泉で有名な熱海のように
宴席に出向く機会や踊りの会が
観光資源として認識されている場所以外は
花街としての維持が厳しいのが現状です。
そんな中、東京・神楽坂では
昔ながらの花街らしい風情がある
路地や坂道がまだまだ残っていることから
花街をもっと知ってもらうための
NPO主催のイベントなどが行われているようです。
また、向島では置屋を兼ねる料亭が増えていて、
若い芸者数も増加傾向にあると云われています。
どこの地域でも、
伝統や文化を廃れさせず、受け継いでいくのは
そう容易なことではありません。
歴史は一朝一夕には成らず。
常々、肝に銘じながら
「まり菊」の歴史が一日でも長く続くよう
精進を重ねてまいりたいと思っております。
秘書 涼子
Posted by 祇をんまり菊本店 at 15:44│Comments(1)
│秘書も学ぶ 【祇園女性の生き方】
この記事へのコメント
こんにちは。
時々のぞかせて頂いていて、実に聡明な秘書さんだと
社長をうらやましく思うことがシバシバございます。
花街をその中から見れていたのは、ずいぶん昔のこと、
今はそれを外からと相互に見つめながら、京の花街の、いわば
エッセンスを未来に繋げるんだと、そんな思いが伝わってきます。
とにもかくにも、この記事の写真はいいですね!(コレが言いたかった)美し過ぎます。。
時々のぞかせて頂いていて、実に聡明な秘書さんだと
社長をうらやましく思うことがシバシバございます。
花街をその中から見れていたのは、ずいぶん昔のこと、
今はそれを外からと相互に見つめながら、京の花街の、いわば
エッセンスを未来に繋げるんだと、そんな思いが伝わってきます。
とにもかくにも、この記事の写真はいいですね!(コレが言いたかった)美し過ぎます。。
Posted by mi-se kyoto at 2009年04月15日 18:18