2009年03月31日

「まり菊社長と秘書涼子」



本日で、三月も終わります。
早いもので、このブログをはじめて
丸一年が経ちました。

いつも「まり菊」をご愛顧いただいている
たくさんのお客様に支えていただき
何とかつつがなく更新して参りました。

毎週火曜日のアップに際し
いつも週末に原稿を作成していたのですが、
「ブログを続ける」という目的があってこそ
祇園街で働いていることを意識して
さまざまな行事に関心を抱きながら
ネタ探しのアンテナを張っていることができました。

そういう心のベクトルをコントロールすることは
もちろん、ブログの更新にも役立つと同時に
お客様とのおしゃべりや、おもてなしの姿勢にも
影響を与えてくれていたことと思います。

心を配る、ということは
まさにこういうことではないか、と。
いつも心に留めて、小さな変化を見逃さず
いま何が求められているのか、何が必要なのかを
常日頃から注意深く考えていることの大切さを
この一年間のブログ業務で痛感いたしました。

当ブログの中で
サービスについて、プロフェッショナルについて
芸舞妓の世界を例に、ご紹介して参りました。
その多くが、花街ならではの文化や伝統
しきたりや考え方に由来するものですが
それは忘れられがちな和の心だと思っています。

ひとまず、一端
週一の更新は幕を引かせていただき、
この春からの形態は現在考え中でございます。

このような堅苦しい文章のすぐあとで
何事もなかったように
ブログを再開しているかもしれませんが
そこはそれ。
あたたかく見守っていただければ幸いです。

そして、今後とも「まり菊」に変わらぬ
ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
さらには、「まり菊」へのお立ち寄りを
春の京都散策のスケジュールに
加えていただければ大変うれしく思います。



                
                秘書 涼子
  


2009年01月13日

初寄り



寒さが日に日に厳しくなり、
ちらちらと雪が舞う日も多くなって参りました。

巷ではインフルエンザが猛威を揮っているようですが
まり菊では、うがい・手洗いを徹底し、
スタッフ一同、健康に心がけております。
皆様も、くれぐれもご自愛くださいませ。


さて、本日1月13日は
「初寄り」の日でございます。
祇園甲部では、毎年この日に
芸舞妓が舞の師匠である
井上八千代師宅に集い、新年の挨拶をいたします。

お屠蘇とお雑煮が用意され、
皆揃って新年を祝うのだとか。
そして、気持ちも新たに
今年一年もまた稽古に励むことを
誓い合う大切な日でもあるのです。

我々でいうところの
「元旦の計」のようなものでしょうか。
書初めをしなくなってから久しいとはいえ、
一年の目標などを何かに記したり、
誰かに聞いてもらうことは
存外、大切なことかもしれないと
改めて思う次第でございます。

ちなみに
社長の今年の目標は
「 昨年よりも前向きに  」。
僭越ながら
わたくしの今年の目標は
「縁(えにし)を丁寧に扱う」です。
皆様の2009年の目標は何ですか?


                秘書 涼子  


2009年01月06日

迎春




謹んで、新春のお慶びを申し上げます。

昨年4月よりスタートした
この「まり菊社長と秘書涼子」ブログも
無事、新たな年を迎えることができました。

これもひとえに、ご愛読いただいている
皆様方のおかげと、感謝を胸に抱きつつ
本年もさまざまな情報を綴る所存でございます。
何卒、引き続き宜しくお願いいたします。



さて、その4月の第1回目で触れた通り
新年明けて初めての花街の行事といえば、
「始業式」でございます。
祇園甲部では、
1月7日に女紅場学園で行われます。

本物の稲穂をかんざしにし、
黒紋付の正装姿での芸舞妓をはじめ
学園の先生方、お茶屋の女将などが勢揃いします。
「常に美しく優しく親切に」
「祇園の伝統を誇りに技芸の習得に励みましょう」
といった「芸妓・舞妓の誓い」を一同斉唱し、
厳粛な雰囲気の中、
前年の売上成績のよかった
お茶屋、芸舞妓が表彰されます。
その後、京舞井上流家元井上八千代師の
舞で締めくくられます。

振る舞われる御神酒を手に
身の引き締まる思いがするのでは、と
彼女たちの心境を想像しながら
同じ花街で商いをさせていただく身として
その心意気と日々の精進を
見習わねば、と気持ちを新たにいたします。



                 秘書 涼子
  


2008年12月30日

「おことうさんどす」





今年も残すところ、あと1日。
祇園では、お世話になっているお茶屋さんに
「お事多うさんどす」と年末の挨拶をする
芸舞妓の姿が見られます。
それが、「おことうさん」です。

各お茶屋さんは
挨拶に訪れた舞妓さんたちに
白とピンクのくす玉のような
「福玉」と呼ばれる縁起物を渡します。
云わば、お年玉のようなもの。
皮は餅で出来ていて、
中には、和小物や縁起物が入っています。

除夜の鐘が鳴り終わってから開けるしきたりですが、
近年は地方へ里帰りする芸舞妓が多く、
両手いっぱいに福玉をさげて祇園さんへ向かう姿は
残念ながら年々、少なくなってきています。

縁起物と云えば――
大晦日に八坂神社でもらう「おけら詣り」。
薄く削った竹で編んだ吉兆縄縄に
おけら灯篭からおけら火を移して、
ついた火が消えないように
縄をぐるぐると回しながら帰路につきます。
そして、その火で元旦の雑煮を炊き
新しい一年の無病息災を願います。

おけら火は19時から点火されます。
その灯篭には、願いごとが記された
「おけら木」が集められていて
それが火種となります。

車や交通機関に乗っては持ち運べない「おけら火」。
夜風が吹く中、火縄を回しながら
やがで来る新年に胸弾ませ歩く。
そんな大晦日の風物詩でございます。


本年は多大なるご愛顧をいただき
誠にありがとうございました。
来年も何卒、変わらぬご贔屓のほど
宜しくお願い申し上げます。
「まり菊 本店」を愛してくださいます
すべての方々の新たな一年が
今年以上に素敵な日々となりますよう
スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。



                   秘書 涼子


  


2008年12月09日

花街・祇園、冬の風物詩






テレビのニュース等でも取り上げられる
四条大橋近くにある南座での「顔見世」。
11月末に、「まねき」があがると
年の瀬を感じるものでございます。

南座は、阿国歌舞伎発祥の地とされ、
毎年12月に行われる
26日間に亘っての「顔見世」は
東西の人気役者が顔を揃える歌舞伎興行。
京都の師走の風物詩でもあります。

興行中の5日間、
各花街の芸舞妓たちが揃って観劇することを
「顔見世総見」といいます。
南座に芸舞妓が集う様は、華やかであり
趣深いものでもあります。
舞妓の簪には小さな「まねき」がついていて
好きな役者にサインを入れてもらう風習があります。


また、12月13日は「事始め」。
正月の準備(事)を始めるので、「事始め」といいます。
日頃、お世話になっているお師匠さんやお茶屋さんなどに
裏白、ゆずり葉を敷いた鏡餅を納めて
今年一年間のお礼と、
来年も宜しくお願いしますといった挨拶をします。
それが終われば、早くも晦日。
京の師走は、まさに
お師匠さんも走るほどの忙しさと速さで暮れていきます。


                     秘書 涼子
  


2008年11月18日

お火焚き祭



11月になると、
京都の多くの神社で
「お火焚き祭」が行われます。
冬の到来を告げる行事で
秋の豊作への感謝も込められた古来からの儀式。
「冬祭り」とも呼ばれます。

参拝者が名前を記したヘギや串を社前にて焚き上げ、
家内安全・無病息災・商売繁盛を祈願するお祭です。
例えば……
全国有数のスケールを誇る伏見稲荷大社では
数10万本もの火焚串が焚き上げられ、
城南宮では「浦安の舞」が奉納され、
広隆寺では本尊聖徳太子像や秘仏薬師如来像が開帳。
平岡八幡宮では、御神酒や饅頭などが配られます。

花街でも、歌舞練場前や神社などで
お火焚きを行うところがあります。
お茶屋、芸舞妓などの関係者が
願いごとを書いた護摩木を焚き
諸願成就を祈るのです。
残念ながら、祇園甲部では行われませんが、
宮川町、上七軒、先斗町、祇園東で
見ることができるようです。

お火焚きの最後にくべるお供えの蜜柑を食べると
風邪を引かない、風邪が治るとも云われています。

今でも、
火を扱う古い商家……
例えば、染物屋や造り酒屋、お風呂屋などでは、
霜月のそれぞれ決まった日に、
お釜やはしりもと(台所)を清め、
竃の上にお不動さん(不動尊)の祭壇を拵え、
お供え物をし、お火焚きをするのだとか。

家族や店の働き手、各自の願いごとを記した護摩木を
祭壇前に井桁に組み上げて
「日にち、おかげをこうむりまして、
おおきにありがとうさんです」と、
火を点けた家長が手を叩き、お礼を唱えます。
護摩木が火の粉を散らしながら勢いよく燃え上がる様は
さぞかし神秘的でもあり、暖かな風景だったことでしょう。

皆様なら、どんな願いごとをされますか?


                   秘書 涼子  


2008年10月21日

コラボランチ、人気上昇中!



10月1日よりスタートした
まり菊スキンケアセット(2800円相当)付の
和食&イタリアンとのコラボレーションランチ。

その噂を聞きつけて、
α-station等でお馴染みの
DJ森夏子さんが
祇園の「くらがりまさ」にて
「こだわりの京野菜と湯豆腐ランチ」を
堪能したとの嬉しい報告をいただきました。

「あっさりしてて美味しいね」
「わー、生麩大好き♪」
「京ならではの素材がいっぱい!」と
一皿一皿に感嘆の言葉。



昼間からビールで、至福のご様子です。

このランチタイムについてのお話は
森夏子さんの公式ブログで読むことができます。
リアルな声をお聞きくださいませ!


森夏子ブログ「SummerHolic」
http://yaplog.jp/natsuko-smile/

                  秘書 涼子


  


2008年09月23日

明日より川西阪急1階に出店いたします。




四季の中でも最も過ごしやすい時季「お彼岸」。
家族でお墓参りに出かけるなど、
思い思いの祝日を過ごされているかと思います。

「まり菊 本店」スタッフは
明日より始まります
川西阪急での催事出店のため
準備と最終確認に勤しんでおります。

28日(日)の13時からは
いつもお手伝いいただいています
舞妓の豆ちほさんにお越しいただき
トークショーを開催する予定でございます。

お近くの方、舞妓さんの日常に興味のある方などは、
ぜひ気軽にお越しくださいませ。
スタッフ一同、心よりお待ちいたしております。

舞妓としてのお仕事のお話はもちろん、
日々の暮らしのちょっとした裏話、
お休みなどのプライベートなお話、
さらには、あの美しい肌を保つ秘訣などなど…
ふだん知ることのできない素顔の一面を
ちらりと垣間見られるチャンスです。
貴重なこの機会を、どうかお見逃しなく!


さて、冒頭でも触れましたが、
本日23日は秋分の日=お彼岸です。

「彼岸」とは、
仏の理想の世界とされる
この世の向こう岸(浄土)を意味する言葉。
真東から昇った太陽が
浄土があると信じられている真西に沈む
春分の日および秋分の日を中心に
前後3日間(計1週間)がお彼岸の期間となります。

1日目が彼岸の入り、
秋分の日が彼岸の中日、
そして、7日目にあたる26日が彼岸明け。
この期間に、仏様の供養をすることで
極楽浄土へ行くことができると
考えられてきたのですね。

なんとも日本人らしい考え方だな、と
日頃からお墓参りをサボりがちなわたくしは
不義理を反省しながらも、
頭の中では明日からの催事のことでいっぱいです(苦笑)

お彼岸のことをいろいろを調べていると
現在ロードショー中の
映画『おくりびと』が観たくなってきました。
納棺師という仕事を通して
別れと愛情を描いた
第32回モントリオール世界映画祭
グランプリ受賞作品です。

芸術の秋、映画を楽しむのも
ひとつの『しあわせな時間』の過ごし方ですね。



                   秘書 涼子  


2008年09月17日

梅田・阪急百貨店「にほんのコスメショップ」


(4月ぷいぷい物産展でのひとコマ。
         お客様の娘さまと応援販売の豆ちほさんです)

阪急百貨店うめだ本店にて
9月10日から開催されています
「にほんのコスメショップ」も
本日で終了いたしました。

お越しくださったたくさんのお客さま
ご来店心よりお礼申し上げます。

昔から愛され続ける和の素材でつくられた
日本を代表する12のコスメショップが集合した
ビューティーイベント

この度のイベントを開催するにあたって
いつもお世話になっております
阪急百貨店様からご依頼をいただき
一週間の短期出張となりました。

イベントには、店長の杉山が向かい、
本店は他のスタッフたちが守りを固める。
催事のときはいつもそうなのですが、
忙しさがうれしい悲鳴となります。

今回も、記事を掲載していただいた
「サライ」の発売と時期同じくなったため
本店には東京や名古屋など、
遠方からたくさんの方々がお見えくださり
阪急百貨店へは、いつもご愛顧いただいている
近郊のお客様が足を運んでくださいました。

本当に、ありがたい限りでございます。

皆様の笑顔と美をサポートできるよう
より一層、スタッフ一同精進してまいりますので
今後ともどうかご贔屓のほどよろしゅうお頼み申し上げます。



さて。
イベント期間中の9月14日は
「中秋の名月」でございました。
皆様、お月見など楽しまれましたか。

まり菊スタッフは、
仕事帰りに新橋付近・白川沿いの道から
見上げた程度で、お団子は食べず仕舞いです。
仕事の忙しさに追われて、
雅な風習を何事もなく過ごしてしまうのは
勿体ないことだと感じ入っております。

次回は9月の24日から1週間、兵庫県川西阪急1階
にて催事出店いたします。

28日日曜日には冒頭の写真でも登場の豆ちほさんの
トークショーを予定しております。

お近くのお客さまはお暇がございましたら舞妓さんの
日常を聞きにいらしてください。

ふだんの私生活や美肌の秘訣が聞ける機会でございます。
たくさんのご来店、心よりお待ちいたしております。


                  秘書 涼子  


2008年08月19日

大文字の送り火に想いを馳せて

毎年8月16日は、「五山の送り火」の日です。
全国的にテレビでも放映されるので
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

よく勘違いされやすいのが、
「大文字焼き」といった表現。
これは明らかに間違いです。
送り火は、盂蘭盆会の行事として行われるもの。
ご先祖様の供養を願い、祈りを捧げる行事のため、
中には手を合わせていらっしゃる姿も見かけます。
決して山を焼いているわけではないのです。

その五山のひとつである「大」は、
銀閣寺の後ろの山の斜面に浮かび上がります。
約30分で登ることができる山で、見下ろす京の街は絶景。
16日当日は、一般の方は登山できませんが
ふだんはいつでも登れますので
秋頃、紅葉に染まった風景を眺めに訪れるのもおすすめです。


さて、点火される20時ごろになりますと、
市内の料理屋さんでは鑑賞会が開かれ、
酒盃の中に大文字の火を映したりします。
これは、火を映した酒を飲むと
無病息災でいられるという言い伝えがあるからです。

きっと祇園町でもそこかしこで
大の字を映した酒が酌み交わされていたと思われます。

かくいうわたくしは
今出川通から多くの人と一緒に
ビール片手に美しく燃える「大」を見上げておりました。

皆様はいかがお過ごしになられたのでしょうか。
送り火が終わると、京の秋はすぐそこです。



                           秘書 涼子


  


2008年07月15日

「豆ちほ」さん、ご来店。



コンチキチンのお囃子が街中に響き、
祇園祭の盛り上がりも最高潮でございます。
こんにちは、秘書でございます。

皆様はもう、目当ての山鉾で
「ちまき」はご購入になられましたか?

祇園祭の「ちまき」は、本来食べるものではなく
御守りとして家の門口に飾っておくもの。
とはいえ、
この「ちまき」は食べられないのか?という
数多くのお問い合わせがあったことから
近年では、一部の鉾町で食べるための
「ちまき」も販売されております。

菊水鉾なら不老長寿、鯉山では立身出世、
恋愛成就で有名なのは保昌山…といった具合に、
それぞれの山鉾によって御利益も様々です。
安産のお札や腹帯が授与される占出山では、
巡行の順番が早い年はお産が軽いと云われていたり。
自分の願いごとに合った山鉾を探して訪れるのも
祇園祭の楽しみ方のひとつですね。



さて、おかげさまで「まり菊 祇園祭」も
好調な滑り出しでございます。
普段はお電話やメールでのお客様が
わざわざ足を運んでくださり
改めてゆっくりとお話ができるなど
スタッフにとってうれしい出会いがたくさんあります。

また、この機会にとハンドトリートメントの
ご予約のお電話をしてくださるお客様も多く、
巾着に対するお問い合わせもたくさんいただいております。
本当にありがとうございます。

さて、先日11日には舞妓の豆ちほさんがご来店くださり、
お客様と和やかにおしゃべりを楽しんだり、
豆ちほさんが点ててくださる「おうす」(お抹茶)を供したり、
記念にお写真を撮ったり…と、お客様が素敵なひとときを
過ごされるお手伝いをしていだきました。

祇園だからできること、
「まり菊」だからできること。
それらをいつも胸に、挑んだ今回のイベントが
皆様にとって楽しいお時間になったのなら幸いです。

「まり菊 祇園祭」はちょうど折り返し地点。
山鉾巡行が終わってもまだまだ続きますので、
どうか皆様、お近くにお越しの際には是非お立ち寄りくださいませ。



                          秘書 涼子


  


2008年07月01日

「祇園祭」、いよいよスタート!



コンチキチンのお囃子が、
街のあちこちから聴こえてくる季節。
本日、7月1日は
京都に住まう人々だけでなく
多くの京都好き、お祭り好きな方々が
待ちに待った「祇園祭」の初日です。

こんにちは、秘書でございます。



今回は、「祇園祭」の主な行事をご紹介します。

7月1日~5日は「吉符入」が行われます。
これは神事始の意味で、各山鉾町で町内関係者が
本年の祇園祭に関する打ち合わせをすること。

明日2日には、17日の山鉾巡行の順番を
くじによって決める式「くじ取式」があります。
式の後、各山鉾町代表者が八坂神社へ参拝し、
祭礼の無事を祈願するのです。

そして、10日になると「お迎提灯」。
午後4時半ごろから万灯会員有志が提灯行列を整え、
所定のコースを経て、神輿洗の神輿を迎える行事です。
午後8時ごろ、神輿3基のうち中御座の神輿を担ぎ出し、
四条大橋の上で神輿を清めます。
そうして、10日~14日の間で各山鉾町では
巡行の山鉾が組み立てられるのです。

13日には、長刀鉾に乗るお稚児さんが
立烏帽子水干姿で八坂神社へ詣でます。
この「長刀鉾稚児社参」は「お位もらい」といわれます。

14日~16日はご存知、「宵山」です。
山鉾に提灯が点灯され、祇園囃子が奏でられ、
数え切れないほどの屋台が軒を連ね
街はお祭りムード一色になります。
また、町内の家で部屋に飾られた屏風等を見学できる
「屏風飾り」を目当てに訪れる人々で賑わいます。

前半はざっとこのような流れになっております。


前回もお知らせいたしましたが、
本日からまり菊本店にて

「まり菊祇園祭り」を開催いたします。

ハンドトリートメント半額キャンペーンや
夏の限定セット販売などの特典をご用意しておりますので
この機会にぜひお買い求めくださいませ。

また、11日には舞妓・豆ちほさんがご来店。
スタッフとともに、愛くるしい姿で
みなさまのお越しをお待ち申し上げております。
舞妓ちゃんと直にお話できることも
そうそうないかと思われますので、
祇園祭を楽しむ途中にお立ち寄りいただければ幸いです。


                       秘書 涼子

  


2008年06月24日

まり菊祇園祭りのご案内




早いもので、今月も残すところ一週間。
もう「水無月」は召し上がられましたか?
こんにちは、秘書でございます。

6月の旧名「水無月」の名を持つ菓子は
6月30日に食べる風習のもので、
一年のちょうど折り返しにあたるこの日に
半年の穢れを祓い、残り半年を無病息災であれるよう
祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」で
用いられる代表的な夏の和菓子です。

白の外郎(ういろう)生地に煮小豆がのった三角形で、
小豆は悪魔祓いの意味を持ち、
三角形であるのは暑気を払う氷を模したものだとか。

この時季、京都の和菓子店の店先には
「水無月あります」という貼り紙が掲げられます。
こうして四季の移り変わりを
身近に感じられるのも京都ならではですね。



「水無月」を食し、夜が明ければ7月。
そう、祇園祭の幕開けでございます。

祇園祭といえば――
宵山や山鉾巡行のことを指していると思われがちですが、
本来、祇園祭とは7月1日~29日に行われる
八坂神社のお祭りのことです。
平安初期に疫病の退散を祈願して鉾を立てたことが
そのはじまりだと云われています。
祇園甲部をはじめとする各花街は
花笠巡行や奉納舞などに参加します。

花笠巡行・奉納舞についてはまた後日。


ところで。
祇園祭に合わせて、まり菊本店では
7月1日~31日まで
「まり菊祇園祭り」を開催いたします。

ハンドトリートメント半額キャンペーンや
夏の限定セット販売などの特典をはじめ、
11日には舞妓・豆ちほさんをお呼びしての
イベントも予定しております。

みなさま、お誘い合わせの上ご来店くださいませ。
祇園祭で、京の夏を満喫していただければ幸いです。



                       秘書 涼子  


2008年05月12日

ホテルグランヴィア京都「まり菊プラン」


わたくしごとながら、先週末は古都を離れ
お江戸にてミュージカル三昧なひとときを
存分に楽しんで参りました。


みなさまはいかがお過ごしでしたか?
こんにちは、秘書でございます。


連休を利用して京都にお越しになられ、
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
京都駅直結の好アクセスを誇る

「ホテルグランヴィア京都」にて
『京MIYABIレディースプラン』と銘打った
まり菊宿泊プランを実施しております。

素肌力を求める全ての女性へ向けた
まり菊のスキンケアセット付の
特別宿泊プランとなっています。



スキンケアセットの内容は、

*「まり菊」スクワランオイル
*「まり菊」石けん
*泡立てネット
*オリジナル巾着&花名刺
*オリジナル手ぬぐい
*石けんトレイ

と、盛りだくさん。
1泊朝食付きで、3万1000円~。
詳しくは、「ホテルグランヴィア京都」HPをご覧ください。




また、オプションにて
「祇をんまり菊でのハンドトリートメント」も
ご用意させていただいております。

こちらは、60分お一人様1万円にて承ります。
スクワランオイルを贅沢に使ったオイルマッサージに、
ネイルケア&カラーリングといった
ハンドに特化したトリートメントです。

せっかく京都にお越しいただくのですから、
是非、まり菊本店にも足をお運びくださいませ。
お待ち申し上げております。





たっぷりと潤い、瑞々しい素肌を取り戻したい。
そんな女性たちの切実なる願いを叶えるため
少しでもお手伝いができれば、と思っております。

そんなわたくしも、
実はこのプランが気になって仕方がありません。
社長、社員割引ききますか?


                     秘書 涼子
  


2008年05月08日

有楽町・阪急百貨店「京都展」

あっという間にG.W.も最終日。
輝ける黄金週間をお過ごしなられたでしょうか?

こんにちは、秘書でございます。


先日の告知通り、5月2日
有楽町・阪急百貨店で行われた「京都展」での
舞妓さんを招待してのトークイベントに
社長のお供で行って参りました。



たくさんの方々にお越しいただき
まり菊本店店長とともに
皆様とお話できたことを喜んでおります。


当日は、17時~/19時~の2回
「孝寿々」さんと「孝真理」が
トークショーに出席されました。

「どうして舞妓になろうと思ったのか」
「舞妓の1日とは」
「お休みの日はどんなふうに過ごすのか」
など、ベールに包まれた舞妓さんの生活ぶりを
少しばかり垣間見られるような質問に
おふたりが答えられるたび、
会場には、感嘆の溜め息や笑いが起こり
とても和やかな雰囲気で進行されました。



イベント後、まり菊の試供品を
数多くのお客様に配っていただきました。
舞妓さんから直接サンプルを受け取れ、
お話もできる珍しい機会とあって、、
気づけば百貨店入口前に長蛇の列!
うれしい悲鳴でございました。




どなた様も、使用方法などの説明に
熱心に耳を傾けてくださいました。
まり菊のスキンケアをご愛用いただいている
昔からのお客様もわざわざ足をお運びくださり、
生の声を聞くことができたのは
とても貴重な時間だったと感謝しています。


また、わたくしごとで恐縮ですが、
かわいい舞妓さんたちから
「おねえさん、おおきに」
「おねえさん、おたの申します」と言われ
少々、浮かれてしまいました。
いやはや、お恥ずかしい限りです。


                     秘書 涼子
  


2008年04月29日

まり菊石けんのお試しサンプルが入荷しました。



 早くもG.W.です。
 みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 こんにちは、秘書でございます。

 わたくしごとですが、
 4月29日の祝日が「みどりの日」から
 「昭和の日」に変わったのを
 今年になって知りました。
 実は2007年から「みどりの日」は
 5月4日に変わっていたのですね…。



 さて、表題の通り
 みなさまからご要望の声を多くいただいていた
 まり菊石けんの試供品がやっと手元に参りました。

 まり菊のオリジナル泡立てネットと合わせて使うことで
 2週間ほどご使用いただけるサンプルとなっております。

 ご希望のお客さまは、本店へお越しくださるか、
 ハガキにて、ご応募ください。
 応募方法は当店HPをご覧くださいませ。





 5月2日には有楽町・阪急百貨店での催事にて
 泡立てネットをご購入いただいたお客様に
 お渡しする予定でございます。
 お近くのみなさまは、この機会をお見逃しなく。




当日は、社長引率の下、
祇園甲部の可愛らしい舞妓さん
「孝寿々」さんと、「孝真理」さん、
まり菊本店の店長とわたくし秘書が現地入りし、
催事のお手伝いをさせていただきます。
舞妓の暮らしぶりを知ることができる
トークショーも予定されていますので
是非お立ち寄りくださいませ。



舞妓の暮らしといえば――。
明日で「都をどり」も楽日を迎え、
その後5~6日ほどは芸舞妓さんの休暇となります。
舞妓さんの休日は月に2日。
そんな彼女たちの連休は
「都をどり」の後と、夏に3~4日
年末年始に10日ほどというから大変です。

そのため、G.W.の祇園はいつもよりも
どこかひっそりとした空気に包まれます。
ですから、連休中に観光で訪れる方は
偶然、芸舞妓さんに会える可能性が
低いと思われますが、
新緑の花街散策をお楽しみくださいませ。

みなさまに、光り輝く連休を――。


                           秘書 涼子  


2008年04月15日

ちちんぷいぷい物産展

連日の雨模様で、随分と桜花も散り急いでおります。
こんにちは、秘書でございます。

祇園・辰巳神社界隈で最も桜が美しいのは
散った花びらが白川の水面を埋め尽くすとき。

それが、社長の持論です。
しかし、その奇跡のような風景は
なかなかお目にかかることができません。

残念ながら、今年は雨で流されてしまい
ピンクに染まった白川を眺めることは叶いませんでした。

来年こそは、と早くも期待を抱く今日この頃です。





世間がお花見に心弾む頃、まり菊本店は9~15日の一週間
阪急大阪うめだ本店の「ちちんぷいぷい物産展」に
出店させていただいておりました。



初日には、祇園甲部の舞妓ちゃん
「豆はな」ちゃんが応援販売に駆けつけてくださり
大盛況でございました。

ひとりでも多くの方に
オイルと石けんを知っていただけるとてもいい機会でもあり
まり菊の商品をご愛顧いただいているお客様とお会いできる貴重なひととき。

たくさんのあたたかいお言葉に
改めて気を引き締める想いでございます。

初心を忘れることなく、今後とも
みなさまに自信を持ってお届けすることができる
商品開発を行っていきたいと思っております。

最後になりましたが、
4月30日~5月4日には
阪急東京有楽町店の「京都展」に出店いたします。
お近くの方は、是非この機会にお立ち寄りくださいませ。
スタッフ一同、お待ちしております。
いつもありがとうございます。



                      秘書 涼子  


2008年04月01日

ごあいさつ



はじめまして。

今回よりはじまりました社長ブログ、
「まり菊社長と秘書涼子」を担当させていただくことになりました
まり菊社長・坪井一剛の秘書でございます。

まり菊をご存知の方も、そうでない方にも
楽しんでいただけますよう
社長や久子ママ(元真理菊さん)はもちろん、祇園に住まう人々の
日常が垣間見られる記事をアップしていきたいと思っております。

簡単にまり菊のご説明させていただきます。
まり菊本店は11時~18時まで、化粧品販売とハンドトリートメントのサロンとして営業し、
20時~はいちげんさんお断りのお茶屋さんのホームバー「かつ村」となります。
そのバーの店主が久子ママでございます。
久子ママと社長は伯母と甥の関係であり、
久子ママは当代女将としてお店を切り盛りされておられます。

今後、社長とともに当ブログにも登場することになりますので
どうぞお見知りおきのほど、宜しくお願いいたします。



さて、本日は、奇しくも4月1日。

入学式や入社式が行われる日ですね。

まり菊本店があります辰巳新橋を含む
祇園甲部の舞妓さん、芸子さんの「始業式」は、1月7日に行われます。

稲穂のかんざしに正装姿の芸子さん、舞妓さんが集まり、
前年の売上成績がよかったお茶屋さんや
芸子さん、舞妓さんが表彰され、舞が披露されるそうです。

では、祇園での4月1日といえば――。
『都をどり』の幕開けです。
明治5年に開催された京都博覧会の余興をはじまりとし、
井上流一本で雅な舞が披露されます。
まさしく、京都の春の風物詩のひとつですね。

長年、この舞台に立ってこられた久子ママ。

「えろう大変どしたえ」とおっしゃる通り、
ハードなお稽古を重ねてこその優美な舞。
皆様も一度、足をお運びになってはいかがでしょう。

チケットは祇園甲部歌舞練場にて好評発売中でございます。
1日4回公演にて行われております。
今年は源氏物語千年紀として、例年にない盛り上がりを見せております。

本店前、新橋通の桜も満開に近くなりました。
お近くにお越しの際にはぜひ「祇をんまり菊本店」にもお立ち寄りくださいませ。



                                        秘書 涼子